before
築34年が経過し、現状のDKについて、
寒い、暗い、そして使い勝手を良くしたいというご相談をいただきました。
まずご家族皆様がよく使用される北面のDK・水廻りに対しての、断熱リノベーション工事 をご提案させていただきました。
N様邸は和風建築の小舞壁の木造で、この造りは調湿効果など素晴らしい長所がありますが、冬場の寒さには弱い面があります。
何故かと言うと床下と壁の中が繋がっている為、冬場の寒い外気が壁の中を通り、部屋の温度を奪ってしまう状況になるからです。
またN様邸には元々、床下や天井裏に断熱材が施されていなかったのも、寒さの大きな要因になっておりました。
「エアライトフォーム」を吹付致しました。
これにより寒い外気と床面とがしっかりと断熱され、且つ高い気密性能により床面からの気流を止める事が出来るので壁が冷やされる事もなく、部屋全体が暖かくなります。
サッシのやり替えに伴う外周壁やユニットバスの床下基礎にも併せて
「エアライトフォーム」を施工させていただきました。
床下~壁~天井裏を断熱材ですっぽりと囲みました。
特に天井裏の断熱は、夏場の暑さに対して大いに期待できます。
また補助金「岡山市住宅用スマートエネルギー導入促進補助金」と
「岡山県断熱DE省エネ住宅促進事業補助金」を活用し、
断熱サッシの新設や既存窓のペアガラス交換なども行い、断熱工事を完了しました。
N様にご協力いただきデータロガー(温湿度計測器)での計測を行いました。
改めてビフォー・アフターのお知らせもさせていただきます。
DKの暗さについては、南面に面した隣部屋からの光を採り入れる事により、そして仕上げを明るい内装にする事により、改善を図りました。
図のように仕切ってあった南面の隣部屋との壁を解体し、両サイドに収納できる引戸を設け、
日中の普段使いはオープンに出来る様にしました。
天井まで高さがある引戸をオーダーで造作し、より多くの光を呼び入れる工夫をしています。
その時に課題となるのが、新しく開口を開ける事による耐震強度の低下。
今回は今まで耐力壁として存在していた壁を撤去する代わりに、
残る両サイドの壁面に構造用合板を張り付け強化し、水平方向の壁強度を損なわないように施工しました。
光と風を取り込む引戸タイプの勝手口も新設させていただきました。
床材にはお父さんお気に入りのビルマチークを。
さすが存在感があります。
神棚は磨きをかけ、再利用させていただいています。
AFTER
L型にあったキッチンをI型(クリナップ クリンレディ)に変更し、空いたスペースに使い勝手の良い家電収納を設置。
白を基調とした内装の中に床材のビルマチークがアクセントになり、落ち着きがあってくつろげる空間に仕上がりました。
N様から頂戴しましたアンケートはブログに掲載しております。
N様、誠にありがとうございました。